ベル&ロスが得意とするスカル・ファミリーの最新作となる最新作「BR 01 サイバースカル」は、これまでのスカルよりもぐっと未来派ともいうべき、突き抜けたデザインが特徴だ。2018 年に登場した「BR 01 ラッフィング スカル」と同様に、リュウズを巻き上げる際に顎が動き、不敵な笑みを浮かべる。
リューズを巻き上げると骸骨が笑う
昔々、海賊は帆船のマスト頂上に海賊旗 Jolly Roger を掲げ、交差した骨と骸骨がくっきりと描かれた旗で乗組員を奮い立たせた。1944年6月6日の夜明け、ノルマンディ上陸の際、アメリカ陸軍の82空挺師団と101空挺師団部隊のパラシュート隊員たちは、骸骨と Death from Above (上空からの死)と書かれたバッチをジャンプスーツにまとい、夜間に舞い降りた。スカルは死の意味もあり、人生の危うさと儚さを表すという哲学的な意味もある。Memento mori (死を忘るなかれ)は古典絵画に見られる陰湿な描写、または啓蒙思想からのヒューマニズムを連想させる。
《 ベル&ロス「BR 01」サイバースカル 手巻き(BR-CAL.206)。21石。28,800振動/時。パワーリザーブ約時間。マットブラックセラミックケース(縦45mm、横46.5mm、厚さ13.7mm)。50m防水。世界限定500本。125万円(税別) 》
スカル型に刳り貫いたスケルトン加工
メインプレートはスカルの形に仕上げ、ブリッジはケースの4隅まで伸び脛骨に隠れるように配置。これにより、スカルはまるでケース内で浮いているように見える。両面から見てスケルトンな文字盤の印象は、12本のインデックスによって、より強調される。時計を裏返してみたときのみ、秘密ともいうべき機構を垣間見ることが可能だ。時間と分の表示に加え、リューズを巻き上げるときに顎が動くアニメーションは感動的ですらある。スカルの頭に位置するテンプは振動を伝え、その鼓動がこの時計が機械式であることを証明してくれる。
BR 01から進化したファセット型ケース
Bell & Rossのスカルはジオメトリックで角のある形状へと変化した。結果として、このモデルのオーナーには、多くの人々の視線が集中するだろう。ケースは原点のBR 01から着想しつつも、輪郭はシャープなエッジをまとい、非常に現代的な様相を呈している。ファセット型のデザインやマットカラーなどはステルス戦闘機と類似点を見出すことができる。BR 01 CYBER SKULLの形状は多数の平面からできている。スカルやミリタリーであると同時に、現代性に富み、アヴァンギャルドまたはアート的ともいえる時計である。
Contact info: ベル&ロス ジャパン Tel.03-5977-7759
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