ルイ・ヴィトンは、エクスクルーシブな超複雑ムーブメントにインパクトの強いヴァニタス(ラテン語で「人生の虚しさ」や「地上のあらゆるものの儚さ」)のモチーフを組み合わせることで、文字盤に驚嘆のスペクタクルを描き出した「タンブール カルペ・ディエム」を完成させた。優れた技巧を結集したこのタイムピースは、オート・マタ(自動人形)の歴史に新たな章を刻み込んだ。
「タンブール カルペ・ディエム」
2時位置の蛇を象ったプッシュボタンを押すとダイアルのミニチュア劇場が手元で開幕し、登場人物であるスカルと蛇がオートマタの役割を演じて針の代わりに時を告げる唯一無二のタイムピースが完成した。
《 手巻き(Cal.LV525)。48石。21,600振動/時。パワーリザーブ約100時間。18KPG(直径46.8mm、厚さ14.42mm)。アニタ・ポルシェによるエナメル加工とミニチュアハンドペインティング(ダイアル、蛇、歯 )。ディック・スティーンマンによるハンドエングレービング (ダイアル、蛇、スカル、歯、砂時計)。ガラス彫刻による砂時計。ダイアルにブリリアントカットダイヤモンド1個(~0.02カラット)。プッシュボタンの蛇の両目にルビー2個(~0.01カラット)。30m防水。参考価格5550万円(税込み)。 》
「タンブール カルペ・ディエム」は4 つの機構が組み込まれた複雑時計だ。ジャンピングアワー、レトログラードミニッツ、パワーリザーブディスプレイ、そしてオートマタが組み込まれている。時間はオンデマンドで表示される。そのために必要な操作は、ケースの右サイドにある、蛇の形をしたプッシュボタンを押すだけだ。中央の蛇の頭が持ち上がり、スカルの額にうがたれたアワー表示窓が姿を現わすのと同時に、蛇の尾が揺れ動いて、パワーリザーブを示すアワーグラス(砂時計)の下に位置する分表示を指し示すのだ。
《 モノグラム・フラワーが片方の眼窩に出現する一方で、スカルの顎がからかうような笑みを浮かべると「その日を摘め」を意味するラテン語「Carpe Diem(カルペ ディエム)」が現れる。これは古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する言葉であり、過ぎゆく1日1日を大切に過ごそう、との意味が込められているのだ。16 秒間続くこの出色のスペクタクルは、蛇もスカルも溜息が出るほどなめらかに動くので、なおのこと驚異的に感じられるだろう。 》
スカルの形に組み立てられたキャリバー LV525
《 「ラ・ファブリック・デュ・タン ルイ・ヴィトン」で100 %開発され、組み立てられたこのキャリバー、LV525は、ハイウォッチメイキングの卓越した技術力の証であり、複数の特許を出願中。さらに、「タンブール カルペ・ディエム」のもう1 つのユニークな特徴は、そのムーブメントのデザインだ。スケルトン仕様の裏蓋から見ることができるキャリバーは、ダイアルのメメント・モリのモチーフに呼応して、スカルの形に組み立てられている。 》
当代最高峰のアーチストによるエナメルと彫金細工
《 信じられぬほど精緻にゴールドを彫刻して製作されたスカル、蛇、砂時計は、ルイ・ヴィトンの現代的なエンブレムと鮮やかな競演を繰り広げている。例えば、モノグラム・フラワーは、スカルに彫り込まれているほか、蛇の鱗にタトゥーのように描かれ、スカルの眼窩にブラッドレッドに染まって現れる。エナメル細工の精密さ、透明性、鮮やかな色彩──特にスカルの歯において驚くべき効果を上げ、あたかも本物に見える見事なまでの写実性──がダイアルの立体感を強調して、静謐で退廃的な美を見事に昇華している。 》
15世紀より、スカル、骸骨、砂時計は、過ぎゆく時間の寓喩(ぐうゆ)として懐中時計や柱時計に描かれていた。ヴァニタスと呼ばれるこうした図像をアップデートするため、ルイ・ヴィトンはそれぞれの要素を現代的に再解釈し、スイスが誇るトップクラスの職人アニタ・ポルシェにエナメル製作を、ディック・スティーンマンに彫金作業を依頼。蛇とダイアルのエナメル加工は、50 時間以上の作業を要した。ケースのプッシュボタンの上で横顔を見せる蛇に命を与えようとしたディック・スティーンマンは、なめらかに浮き上がるようにゴールドを全てハンドメイドで彫金することで、蛇が這って進む様子を見事に表現している。
Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854
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