カラトラバ 6119G&6119R
《 パテック フィリップ「カラトラバ 6119G」 手巻き(Cal.30-255 PS)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWG(直径39.0mm、厚さ8.1mm)。3気圧防水。339万9000円(税込み)。 》
シンプルな3針仕様のカラトラバに新しいムーブメントが与えられた。ムーブメント径31mmの「Cal.30-255 PS」は、ツインバレルによる約65時間のパワーリザーブを備えた厚さ2.55mmの薄型ムーブメントだ。このムーブメントが搭載されるのは、1985年に発表された「3119」の特徴的なクル・ド・パリベゼルを踏襲した「6119G」と「6119R」。直径39mmと、現代的な大きさとなったケースは新型ムーブメントとの相性も良い。スモールセコンドはバランスよく配され、ムーブメントはシースルーの裏蓋いっぱいに詰まっている。僅かに長い砲弾型インデックスとファセットカットが施された細身のドーフィン針が、大型化したダイアルの間延びを防いでいる。「6119G」は、ホワイトゴールド製ケースに縦サテン仕上げのチャコールグレーダイアルを合わせたモデル、「6119R」はローズゴールド製ケースにグレイン仕上げのシルバーダイアルを合わせたモデルとなっている。色調だけでなくダイアルの仕上げをも変えることで、「6119G」はモダンなドレスウォッチを、「6119R」は往年のドレスウォッチを想起させるデザインに仕上がっている。
《 パテック フィリップ「カラトラバ 6119R」 手巻き(Cal.30-255 PS)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KRG(直径39.0mm、厚さ8.1mm)。3気圧防水。339万9000円(税込み)。 》
インライン永久カレンダー 5236P
《 パテック フィリップ「インライン永久カレンダー 5236P」 自動巻き(Cal.31-260 PS QL)。55石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Pt(直径41.3mm、厚さ11.07mm)。3気圧防水。1494万9000円(税込み)。 》
曜日・日付・月をひとつの窓でインライン表示するパーペチュアルカレンダーモデル「5236P」が発表された。インライン表示は、かつて同社のアメリカ向け懐中時計に採用例があったものの、腕時計としては初採用の機構となる。新開発された「Cal.31-260 PS QL」は、この機構を実現させるために、通常のパーペチュアルカレンダーに対し、出願中の3つの特許を含む118個もの部品を追加している。安定した動力を確保するため、同社のムーブメントで多用される22Kゴールド製マイクロローターは、より比重の高いプラチナ製に改められている。4時位置の小窓は閏年表示、8時位置の小窓は昼夜表示がなされ、6時位置にはスモールセコンドと共にムーンフェイズが配されている。ダイアルは縦方向のサテン仕上げが施されたブラックグラデーションのブルーカラーだ。外周に連れて暗くなるグラデーションが、繊細なサテン仕上げを際立たせている。
ムーンフェイズ付き年次カレンダー 4947/1A
《 パテック フィリップ「ムーンフェイズ付き年次カレンダー 4947/1A」 自動巻き(Cal.324 S QA LU)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SS(直径38mm、厚さ11mm)。3気圧防水。551万1000円(税込み)。 》
カラトラバタイプ初となる、ステンレススティール製アニュアルカレンダー「4947/1A」。3時位置には月が、9時位置には曜日が、それぞれ指針式で表示される。日付窓は6時位置に配され、シンメトリーなデザインを保っている。6時位置のムーンフェイズは、1日の誤差が生じるまでに約122年かかるほどの高精度仕様だ。これらの複雑機構は、ケース側面の4つのコレクターで調整することができる。ミッドナイトブルーのダイアルは、縦横にサテン仕上げを用いた「山東絹仕上げ」が施されている。優雅なアラビア数字インデックスはアプライドとなっているが、レイルウェイ上のアワーマーカーや針にはスーパールミノバが塗布されており、暗所でも視認性が確保されるよう配慮されている。しなやかな5連リンクのブレスレットは、4つの独立した止め金を持つ折り畳み式バックルが備えられ、しっかりと固定される。裏蓋はシースルーとなっており、内部の「Cal.324 S QA LU」の精緻な仕上げを鑑賞することができる。
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