お金も入ったし、いい時計を買おうと思ったあなた。ウェブや雑誌を見たら、ゼンマイで動く機械式時計は高級らしい、趣味としても面白いらしいとある。では、何を買えばいいの?そしてどう使えばいいの?数々の時計を買ってきてやらかした編集長、渾身のアドバイス連載です。

2020年12月20日掲載記事
いきなり高額な時計は買わないほうがいい、かも?

まず見るべきは防水性能、着けたまま手洗いするなら100m以上を

もしあなたがその機械式時計を普段使いしたいなら、防水性能はチェックすべきです。時計を着けたまま手洗いをしたい人は、最低100m防水(10気圧防水)の時計を買ってください。30m防水(日常生活防水、3気圧防水)の時計は、雨を防ぐ程度と考えた方がいいでしょう。もし泳ぎたいなら、200m防水(20気圧防水)以上は必須です。
デスクワークで使うなら「新しい」自動巻きがお勧めです

機械式時計には、リュウズを自分で巻いて時計を動かす手巻きと、腕を振ればゼンマイの巻き上がる自動巻きの2種類があります。手巻きは時計好きに好まれますが、定期的にゼンマイを巻くという手間があります。初めて機械式時計を買う人には、自動巻きをお勧めします。もっとも、自動巻きを選ぶにもコツがあります。もしあなたがデスクワーク主体で、腕を動かさない人ならば、新しい設計の自動巻きを買うといいです。新しい設計の自動巻きは、あまり腕を動かさなくてもよく巻き上がるという特徴があります。ウェブや雑誌を見て、パワーリザーブが約50時間以上(理想を言えば約70時間以上)ある自動巻き時計は、新しい設計と判断して良いでしょう。また、古い設計であっても、片方向巻き上げの自動巻きはデスクワークで良く巻き上がります。時計を振って、ローターが一方向にグルグル空転し続けるのが片方向自動巻の見分け方です。
薄い時計はカッコいい、でも壊さない人専用です

厚い時計はカッコいい、でもシャツの袖にちゃんと収まるの?

長袖のシャツを着ない人なら、時計の厚みは何mmでもかまいません。カジュアルな服装の人も同じです。しかし、スーツを着る人ならば、時計の厚みはとても大事です。一番チェックすべきは、シャツの袖口にちゃんと収まること。これが最低限の条件です。数字を言うと、15mm以内、理想は13mm以内でしょうか。事実、定番と言われる時計の多くは、この厚さの範囲内に収まっているはずです。もっとも、腕が太い人ならば、17mmmでも袖口に収まるでしょう。
時計選びで大事なのは、直径よりも全長です

12月27日にはVol.2を掲載します。乞うご期待っ!
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