30年前、ウォルター・ランゲと共にA.ランゲ&ゾーネを再興したギュンター・ブリュームラインは「A.ランゲ&ゾーネの時計は、時計師の機構と工芸技能にかける情熱、見まがいようのないブランド独自のスタイルと豊かな歴史が融合した総合芸術作品である」という言葉を残している。2018年に発表されたサクソニア・アウトサイズデイトは、あらゆる点でこの理念を体現する時計だ。ブラックダイヤルを収めたPGとWGのバリエーションに、この度、シルバーカラーのダイヤルを備えたバリエーションが2点加わった。
《 A.ランゲ&ゾーネ「サクソニア・アウトサイズデイト」(シルバーダイヤル) 自動巻き(Cal.L086.8)。40石。21,600振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWG or 18KPGケース(直径38.5mm、厚さ9.6mm)。30m防水。298万円(税別) 》
「サクソニア・アウトサイズデイト」(シルバーダイヤル)
「サクソニア」という名は、ドイツ・ザクセン地方の偉大な歴史に因んで付けられた。ザクセン地方はドイツ東南に位置し、発明精神と独創性が醸成される環境の中、早くからドイツの工業化を牽引してきた土地だ。ザクセン高級時計産業の礎を築いたフェルディナント・アドルフ・ランゲも、高品質で革新的な懐中時計を製作することによって、同地方の評価を高めるのに貢献してきた。F.A.ランゲは、機構を改良して精度を高めるために休みなく仕事に励みに励んだ。その精神は、今もA.ランゲ&ゾーネの企業理念の根底に流れており、サクソニア ファミリーの12モデルの1本1本に反映されている。
洋銀製4分の3プレート
ランゲ独自のスタイルは、ムーブメントのさまざまな細部にも見られる。代表的な例は、未処理の素材表面を生かしつつグラスヒュッテストライプ加工を施した洋銀製4分の3プレートと、優美な曲線を描き速度調整機能を果たすスワンネック形バネを取り付けたハンドエングレービング入りテンプ受けであろう。ムーブメントの微細な部品も丹念に磨き上げて装飾模様を入れ、職人の技術水準の高さで知られるA.ランゲ&ゾーネの時計にふさわしい仕上がりになっている。
Contact info: A.ランゲ&ゾーネ Tel.03-4461-8080
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