一流のセレブたちは一体どんな腕時計を選ぶのか? 世界のセレブたちのワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はキックボクシングでも総合格闘でも、快進撃を続ける那須川天心の腕時計を紹介しよう!
那須川 天心
Photograph by Backgrid/Aflo
2020年も師走を迎え、大晦日に行われる総合格闘技イベントの話題も熱を帯びてきた。日本が現在誇る格闘家のひとりが、今回紹介する那須川天心だ。
那須川は1998年8月18日生まれ、千葉県出身。5歳の頃から極真空手を始め、小学生6年生の頃にキックボクシングへ転向し、アマチュアで105戦99勝5敗1分の戦績を挙げた。中学校を卒業すると同時にプロに転向。キックボクシング団体「RISE」でのデビュー戦では、わずか1R 0分58秒でKO勝利という圧巻の勝利を飾っている。その後、RISE世界フェザー級王者や、国際競技空手協会「ISKA」の世界フェザー級王者など多くのタイトルや優勝経験を獲得してきた。その強さから取った異名が「神童」だ。
メイウェザーとの対戦に挑んだ那須川の腕時計
今回の写真は、ボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザーと、2018年のRIZINでの対戦前に米国ラスベガスで記者会見を行った際のものである。4階級分の体重差のハンディをかかえながら、キックのないボクシングルールにて闘った那須川の姿を覚えている人も多いだろう。
この時に那須川が着けていた腕時計を改めて見返してみた。これはG-SHOCKとファッションブランド「A BATHING APE®(ア ベイシング エイプ)」によるコラボレーションウォッチだ。
G-SHOCK「GA-110」 A BATHING APE®コラボモデル
《 アナログとデジタル両方での時分秒表示、そしてデジタルでの日付曜日表示とアラーム機能を搭載する。クォーツ。合成樹脂ケース(直径55.0mm、厚さ16.9mm)。20気圧防水。2018年発売。完売。 》
A BATHING APE®は、1993年に東京・原宿で創業し、いわゆるストリート系ファッションの先駆けとなったブランドだ。アイコンである「エイプヘッド」、つまり猿の顔を迷彩柄に組み入れた「ベイプカモ」が特徴である。
今回の那須川天心の着用モデルは、2018年にA BATHING APE®の25周年とG-SHOCKの35周年を記念して発売され、G-SHOCKが初めて世界規模で展開したコラボレーションモデルだ。
この年、製造者のカシオは35年間におけるG-SHOCKのシリーズごとの出荷履歴を集計して公表した。全世界での累計出荷数が1億本を超える中で、堂々1位に輝いたのがこの「GA-110」シリーズだ。同シリーズの誕生は2010年と比較的新しいものの、G-SHOCK初号機の系譜を受け継ぐスクエア型シリーズなどを抑えた結果となった。直径55.0mmの大径サイズと、デジアナ表示の独特なデザインを、頼れる耐衝撃性能で安心して実用できることに支持が高い。
G-SHOCKが初めてA BATHING APE®とのコラボモデルを発売したのは2003年11月に遡る。それ以降今日まで両者は数々のコラボレーションを果たしてきた。コラボレーションのたびに大きな話題となり、那須川天心の着用モデルも即完売であった。
他にApple Watchも愛用
過去にはApple Watchも着用し、実用性の高い着用品を愛好する一面を垣間見せた那須川。現在22歳とまだ若い那須川は、これからどのような活躍と腕時計を見せてれるだろうか。
2020年12月11日掲載記事
続きを読む...