全世界の時計好きと音フェチ感涙!! webChronosがお送りする「音で知る高級時計の世界」シリーズは“時計の音”にフォーカスした4K動画です。時計が発する音を愉しみつつ、美しいムーブメントの姿や針の動きなどを4Kの高画質で堪能してください。作業用BGMに、仕事終わりの晩酌のお供に。今回はハルディマン「H1 フライングセントラル」をご紹介します。動画視聴の際はヘッドホン推奨です。
ハルディマン「H1 フライングセントラル」
《 音で知る高級時計の世界「ハルディマン/H1 フライングセントラル」 撮影・編集:吉江正倫 撮影協力:スイスプライムブランズ Tel.03-5962-8948 》
ブレゲの懐中時計の音を追い求めたセンタートゥールビヨン
独立時計師のベアト・ハルディマンを含む、わずか5人の手によってほぼ手作りで作られるハルディマンの腕時計。そんな同ブランドの代表作が文字盤の中央にフライングトゥールビヨンを配置した、センタートゥールビヨン搭載機「H1 フライングセントラル」です。
ハルディマンの腕時計と言われて、まず思い浮かべるのが仕上げの美しさです。1分36秒〜から見られるキャリッジの各パーツのポリッシュはもちろん、50秒〜の3つの香箱に与えられたサーキュラー仕上げ、そして2分39秒〜クローズアップされる凝った形状の時分針に至るまで、手で機械を制御して仕上げをする、いわゆる手仕上げが施されています。
本シリーズ的な視点に立てば、トゥールビヨンの生みの親であるアブラアン-ルイ・ブレゲがかつて製作した懐中時計の音を目指したという1万8000振動/時のビート音も見(聴き)逃せません。ダイアルの中央に鎮座する大きな脱進機から発せられた音は、盛り上がったドーム型風防によって大きく反響し、腕の上からでもその存在をアピールしています。
その音量はまるで懐中時計さながら。ハルディマンによる「ブレゲの懐中時計のチクタク音を目指した」という発言がポジショントークでないことは、実機を取らずともこの動画からでも明らかです。
機械式時計黄金期の手法を現代に用いて作られる独創的なハイコンプリケーション、その美しさを視覚と聴覚から感じ取ってみてください。
紹介モデル概要
《 ハルディマン「H1 フライングセントラル」 手巻き(Cal.H-Zen.A)。32石。1万8000振動/時。パワーリザーブ約38時間。Pt(直径39mm)。3気圧防水。2200万円(税別)。 》
フライングトゥールビヨンをダイアルのセンターに配置したモデル。直径17.8mmと非常に大きいトゥールビヨンキャリッジを持つ。これは31.58mm(14リーニュ)というムーブメント直径に対して、半分以上のサイズに該当する。この巨大なトゥールビヨンを駆動するため、香箱を3つ有している。また、脱進機はガンギ車の真横に爪石が接するようにアンクルの形状を改めた「ハルディマンスイスレバー脱進機」を使用するなど、その設計は独創的だ。
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